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潮音寺とは
[Image: 潮音寺]
潮音寺は、1944年8月にバシー海峡付近にて、玉津丸が撃沈された後、12日もの間漂流し、まさに九死に一生を得た故中嶋秀次氏(2013年10月、92歳で死去)が1981年にその半生と私財を投じ、この海峡で戦死した戦友たちのために建立した台湾最南端の猫鼻頭に位置するお寺です。
台湾とフィリピンの間に位置する海峡バシー海峡は、大東亜戦争末期、南方に向かって航海中の船舶が、米軍の潜水艦による魚雷によって撃沈され、“魔の海峡”“輸送船の墓場”と恐れられました。この海峡で少なくとも10万、最大で26万とも言われる多くの犠牲者が眠っています。
このバシー海峡は現在の日本にとっても大変重要な航海路です。東南アジアや中東からの食糧、エネルギー資源はこの海峡を通って日本に供給されており、地政学的重要性は70年を経た今でも変わっていません。
この惨事を日本、台湾に皆さんに1人でも多く知って頂き、バシー海峡戦没者の唯一の追悼施設であるここ潮音寺まで足を運んでいただいて、多くの皆様戦没者を慰霊頂きたいと思います。
バシー海峡とは
[Image: バシー海峡]
バシー海峡(バシーかいきょう)は、台湾島南端からフィリピンのルソン島間のルソン海峡のうち、台湾島側鵝鑾鼻岬とフィリピン領バタン諸島(バシー諸島)との間にある海峡を指す。バタン諸島以南はバリンタン海峡と呼ぶ。幅は約150km。黒潮が2~3ノットで北流する。太平洋と南シナ海を結ぶ交通の要所で、国際通信海底ケーブルが存在し、軍事的にも重要である。太平洋戦争後半には、米軍潜水艦が多数配置され、多くの日本輸送船を沈めたことから輸送船の墓場と呼ばれた。
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wikipedia)